OMC Tokyo Blog

ミレニアル世代のインサイト研究/マーケティング戦略/社会学的行動

ミレニアル世代についての考察 その1

現在、多岐にわたる業種のクライアントに対し、マーケティングを主軸に様々なお手伝いをさせていただいているのですが、どのクライアントもみなミレニアル世代について非常に関心が高いように感じています。なかでも、どのように彼らをエンゲージしていけばいいのかという点においてとても苦慮しているようです。
ミレニアル世代と一言に言ってもかなり曖昧ですし、大まかな特徴はあるにせよ、それが彼らを表す全てではありません。ただ、70年代や80年代に生まれた人たちから見れば、生まれた頃からすでにインターネットがあり、赤ちゃんの頃からiPadに日常的に触れたりと、明らかに生まれ育った環境と情報量が違うのは決定的な事実です。
これから少しの間、ミレニアル世代について私が日々思う主観的な考察を、マーケティング先進国のアメリカやイギリスと日本を対比させながら書いていこうと思います。

まずは、「ミレニアル世代」の言葉の定義ですが、マーケティング先進国のアメリカでも諸説ありますので、本ブログでは、GenerationY世代(24-37歳、1981年-1994年生まれ)と、その下の世代GenerationZ世代(9-23歳、1995-2009年)を指すことします。
まず、アメリカのミレニアル世代の人口割合ですが、いろんなサイトでは40%前後と書かれている事が多いですが、アメリ国勢調査の数字がおそらく一番信憑性が高いと思いますので、その数字によると131,494,624人で39%です。(アメリ国勢調査2017年人口予想)ちなみにアメリカの国勢調査は10年に一回で次回は2020年です。そこで毎年「予想」という形で数値をだしているので、私も2017年予想数値に基づいて数値を出しました。
一方、日本の場合は総人口のちょうど30%で約37,765,000人です。日頃、何かにつけて少子高齢化が騒がれてますが、少し調べてみると意外に多い印象を受けます。

 

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アメリカの年齢ごとの人口(アメリ国勢調査2017年予想)Census.gov

f:id:omctokyo:20180813162251j:plain統計局ホームページ人口推計(平成29年10月1日現在)

この統計で気にすべき点は、単純に人口の多い少ないではなく、全体の30-40%の人口割合を占めるミレニアル世代がアメリカでも日本でも、これからの消費・イノベーション・文化などさまざまなドライバーになってくるという事実と、どのようにして彼らを取り込んでいくかが企業にとって最重要課題の一つであることなのです。

しかしながら、これらの考察が日本にはまだあまりないように感じていますので、わたしなりに整理していこうと思います。 

 

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