ミレニアル世代についての考察 その3
GenerationY(24-37歳)ってどんな世代?
コンサルティングファームのデロイトが毎年おこなっているデロイトミレニアル調査2018年によると、ミレニアル(24歳から37歳)は仕事に対してあまり自信がなく、従業員としてのロイヤリティが低くなっています。
ビジネスへの不信感:
ミレニアル世代のビジネスに対する肯定的な認識は、過去4年間で最低レベルに達しています。ミレニアル世代の過半数の従業員しか、企業が倫理的に行動していると信じていません。今回の調査で、全体の47%しかビジネスリーダーが社会の改善に貢献していると考えていません。つまり、企業が考えている何をすべきか、何が起きているか、何が起ころうとしているかの考えは、ミレニアル世代のそれと大きく異なっています。ミレニアル世代の人たちは、組織が社会にプラスの影響を及ぼすことよりも利益を優先させていると捉えています。
低い忠誠心:
この調査によれば、全体の72%が5年後は今の会社にはいないと思うと回答しています。その中の43%は2年以内に辞めると思うと回答しています。また、半数以上の者がフルタイムの仕事の代わりとして、インターネット経由で仕事の発注を受けたりするノマドワーカーで生計を立てようと考えています。もし、企業がミレニアル世代から信頼と忠誠心を勝ち取りたいのであれば、働き方の多様性を受け入れたり、考え方をよりフレキシブルにするなど、従来のやり方を考え直さなければならないでしょう。
第4次産業革命にむけて:
私たちは第4次産業革命(インダストリー4.0)に入っていると言われているが、ミレニアル世代の36%とGenZ(9歳から23歳まで)の29%だけしか、ロボティクスや人工知能などの技術革新によって定義されている第4次産業革命で成功するために必要なツールやスキルを備えていると思っていません。このスキルを備えていると思っている人達は、技術的スキルの開発ではなく、クリエイティビティやどのようにして信頼を勝ち取っていけるかなどのソフトスキルをビジネスを通して磨きたいと思っています。
下の表は、WORLD ECONOMIC FORUMが発表している2020に必要なスキルTOP10として上げているスキルで、ほとんどがソフトスキルです。これは多くの作業がロボットやAIに取って代わろうとしている時、技術者が必要な反面、ソフトスキルが同じくらい求められてくるという現れと言えます。
次回は、GenerationZ(9歳から23歳)ってどんな世代?かを見ていきたいと思います。
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